シノビガミのオリジナルシナリオです。『海の上を走る大陸間超特急列車』という迫力の舞台で、危険と隣り合わせのバトルを繰り広げてください!
・協力型(対立要素あり)
・リミット3サイクル
・プレイヤー人数4~5人(中忍)
▼ここからはGMをされる方だけご覧ください
導入:皆さんは日本とアメリカをつなぐ大陸間超特急列車『爆速 -BAKUSOKU-』の初おひろめに立ち会うことになった。この列車はシノビの技術も使われており、新たなインフラとして注目されている。日本の水戸からアメリカのロサンゼルスまでおよそ3時間で突っ走るこの列車は、まさに『爆速』。海上を走り出した爆速の上で、シノビたちはそれぞれの任務に思いをはせる――。
各サイクルごとにおよそ1時間ずつロサンゼルスへ近づいていき、クライマックスフェイズ時はロサンゼルス到着直前の海上で訪れます。
PC1
【使命】
あなたは『爆速』に乗る乗組員だ。
あなたの使命は『乗客に爆速での旅』を楽しんでもらうことだ。
【秘密】
あなたは『爆速』に使われているシノビの技術を調べにきた侵入者だ。
あなたの本当の使命は、クライマックスフェイズ終了時に生き残り、
『爆速の技術的秘密が書かれたプライズ』を所持していることだ。
PC2
【使命】
あなたはロサンゼルスに用があり、急いでいたので『爆速』に乗った乗客だ。
あなたの使命ははやくロサンゼルスに着くことだ。
【秘密】
あなたは『爆速』の開発に携わっていたシノビであり、『爆速』を守るために乗り込んだ。あなたの本当の使命は、『爆速』の生命点が0にならないよう守り抜くことだ。セッションの開始時、あなたは『プライズ:秘伝書(爆速の技術的秘密)』を持っている。
【プライズ:秘伝書(爆速の技術的秘密)】
『爆速』の秘密が書かれた秘伝書。それには、次のように書かれている。
『爆速』は実は機械ではなく、シノビの魂の輝きを使って走る列車型の妖魔である。『爆速』は『プライズ:緑の勾玉』を持つシノビと生命を共有しており、そのシノビの生命点が残っている間は問題なく走り続ける。しかし、そのシノビの生命点が0になると『爆速』の生命点も0になり、爆散してしまう。
当初、この『プライズ:緑の勾玉』はPC2が所持しているはずだったが、現在の所持者は不明である。
PC3
【使命】
あなたはメディアとして乗り込んでおり、『爆速』を記事で取り上げようと思っている。あなたの使命は、『爆速に関する決定的なスクープ』を見つけることだ。
【秘密】
あなたは『爆速』を守り抜くために送り込まれたシノビだ。あなたの本当の使命は、『爆速』を無事にロサンゼルスまで届けることだ。あなたはセッションの開始時に『プライズ:巻物(予言の書かれた書)』を所持している。
【プライズ:手配書(予言の書かれた書)】
『爆速』に忍び寄る妖魔の姿が描かれた巻物。クライマックスフェイズに、サメのような姿の妖魔が『爆速』を襲うことが予言されている。サメは『奥義:渦巻き(範囲攻撃・水術)』を習得しており、『爆速』を沈没させようとしてくる。このプライズを一度でも所持したことがあるシノビは、この奥義の情報を得ているものとし、この奥義破り判定の達成値に+1のボーナスがつく。
このプライズの所持者は各サイクルの終了時に、他のシノビにこのプライズを渡すことができる。ただし、受け渡しは1サイクルに1度のみである。
PC4
【使命】
あなたは純粋な好奇心で『爆速』に乗った乗客だ。あなたの使命は『爆速』の旅を楽しむことだ。
【秘密】
あなたは、正体を隠してこの列車に乗り込んだシノビ『スズカゼ』を探している。『スズカゼ』はあなたの生き別れた肉親だが、あなたは会ったことがない。あなたの本当の使命は、『スズカゼ』を見つけ出し、『①スズカゼの本当の使命達成させる』もしくは『スズカゼを自らの手でトドメを刺す』のどちらかを選び、成し遂げることだ。あなたの眼で『スズカゼ』の味方となるべきか判断せよ。
また、あなたはセッションの開始時に『プライズ:緑の勾玉』を所持している。これは『爆速』に乗り込んだとき、気づけばあなたの手にあったものだ。
【プライズ:緑の勾玉】
不思議な魅力のある勾玉。
これを所持しているシノビはクライマックスフェイズの各達成値に+1される。
PC5 or NPC(プレイヤーが4人の場合はGMが操作します)
【使命】
あなたは『爆速』の中で行われる犯罪を抑止するために送り込まれたガードマンだ。あなたの使命は、『爆速の乗客』を守り抜くことだ。
【秘密】
あなたは、正体を隠してこの列車に乗り込んだシノビ『スズカゼ』だ。あなたはこの『爆速』の運航に反対する勢力の一人で、『爆速』をロサンゼルス直前で派手に爆破するために乗り込んだ。あなたの本当の使命は、『クライマックスフェイズで爆速の生命点を0にすること』だ。
あなたはクライマックスフェイズに、通常の奥義のほか『奥義:苛烈な閃光(クリティカルヒット・絡繰術)』を習得しており、兵糧丸を1つ追加で所持している。
GM向け解説
・PC3の記述にある「サメ」はルールブック記載のエネミー『忍鮫』が、上記の奥義を習得しているデータをご使用ください。
・緑の勾玉がPC4の手にある理由は、PC5との対立関係になったときに盛り上がりが演出できるからです。設定上は、爆速が自分の魂を預ける相手を自分で選んでいた――というような感じがいいかなと。各GMがここは好きに設定してもらって大丈夫です。
・クライマックスフェイズは誰かが戦闘継続の意思がある場合は継続します。また、自らこの戦闘から離脱することはできません。
・プレイヤーの習熟度合いによっては、クライマックスフェイズに『爆速』をプロット値0で出してもいいかもしれません。この辺りは、GMが調整しやすいようにうまくカスタマイズしてもらって問題ありません。
・このシナリオは『海上をひた走る列車が、爆散してロサンゼルスに突っ込むのを防ぐために戦うシノビ』というイメージで作成しました。街に突っ込む未来のイメージや列車の中にいる人々の不安の声などを演出で入れていくと、盛り上がります! ぜひお楽しみください。
☆シーン表(1D6)
1:気持ちいい風が吹く。そこは爆速の屋根の上だ。
2:豪華な内装、一流の酒と食事。そこは上級車室だ。
3:人々は爆速での旅を楽しむ。そこは一般車両だ。
4:緊張感が漂う。そこはスタッフルームや運転室だ。
5:暗く静か。シノビたちは海底で微笑む。
6:そこは機関室。機械の音が激しく駆動する。
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